FXでスワップの運用を始めるにあたって、どのくらいスワップが貯まるかシュミレーションをすると運用の楽しみが倍増すると思います。
しかし、ここで一つ気をつけなければいけないことがあります。
一日に受け取ることができるスワップの金額が高ければ高いほど、圧倒的な勢いでスワップは貯まっていきます。けれども本当にスワップの金額だけで運用する通貨ペアを決めてよいのでしょうか。
まず、受け取るスワップがどうやって決まるかをもう一度おさらいしておきましょう。
スワップは、USドル/円という様に表示される通貨ペアの右と左の国の金利差から生じるので、当然2国間の金利差が大きければ大きいほど多くのスワップをもらえることになるわけです。この場合の金利とは政策金利で考えます。
たとえば2008年11月5日現在の政策金利はアメリカ合衆国は1%、日本は0.3%です。つまり日本円を売ってUSドルを買えばスワップが入ってきますし、逆にUSドルを売って日本円を買えばスワップを支払わなければいけないというわけです。
「それならできるだけ政策金利が高い国の通貨を買えばいいわけだ。世界中には高金利で有名な国がたくさんあるらしいからね。USドルの金利1%は低いなあ。」
確かに高金利通貨として有名な通貨は存在します。しかし忘れてはならないのは、スワップ運用は長期的な投資なので、カントリーリスクといって投資する国の安全性を十分確認してから投資すべきだということです。
米国は金融恐慌からの打開策として最近政策金利を引き下げた結果スワップの受け取り額も減りました。しかし世界で最も強い通貨といえば誰しもがやはりUSドルを挙げるのではないでしょうか?
投資する国の安全性とスワップの受取額という二つのバランスを考えて運用する通貨ペアを決定するべきなのです。
金利が高いということで有名な通貨があります。
南アフリカ12%、トルコリラ、16.75%などです。
これらの通貨は「エマージング通貨」と呼ばれ、海外からの投資を呼び込むために高金利政策を続けています。
なかでもずば抜けて政策金利が高いことで有名だったのがアイスランドで、なんと18%もありました。
高金利政策を続けているオーストラリアにくらべても2倍以上の金利です。
おもわずスワップ運用に選びたくなってしまう魅力的な通貨に思えるではありませんか?
またスタンダード&プアーズなどの格付け会社からアイスランドがAAのランクに認定され、堅実な国家として魅力的な投資先という印象があったのも否めません。
しかし、考えてみてください。
アイスランドは人口30万人の小さな国です、その国の通貨であるアイスランドクローナが世界中でどれだけ実際に流通しているでしょう?
殆どのアイスランドクローナは投機のために取引されていました。
その結果、2008年9月以降の金融恐慌の直撃を受け大暴落したため、国家的な財政危機に陥って、アイスランドの民間銀行はすべて国有化され、とうとう世界中の為替交換所でアイスランドクローナの取引は停止になったのです。
スワップはある程度の為替レートの上下動はあっても、スワップが貯まっていくことによって、将来的には、投資開始時期より為替レートが不利な方に動いていてもトータルでは利益が出ているというメリットがあるので、為替レートの変動に一喜一憂することはありません。
大事なのは、投資先の国を研究して、リターン(利益)とリスク(危険性)をはかりにかけた上で投資する通貨ペアを決めることです。
主なFX会社のホームページには取り扱い通貨のスワップ表が載っていますので、まず毎日受け取れるスワップの金額をチェックしてみてください。日本が低金利政策を続けている限り、スワップは十分魅力的な金額であなたを待っています。
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