FX(外国為替証拠金取引)の人気が急上昇しています。
FXの最大の魅力は、株と違って24時間市場が開いているので取引タイミングを逃さずにトレードできることでしょう。
それではFXはどのようにして利益が出るのでしょうか?
FXによる利益は、為替差益とスワップの2種類があります。
FXとは常に2種類の通貨の組み合わせで一方を売ってもう片方を買います。
これを通貨ペアと呼び、USドル/円という通貨ペアを買うというのはすなわち円を売ってUSドルを買うことになります。
例えば1USドル/円を95円で買って、その後この通貨ペアの為替レートが上昇して1USドル/円を100円の時に決済すれば1USドル/円につき5円の為替レートの差額分が利益になります。
通常FXの取引は最小単位が1万通貨ですから5円×1万=5万円の利益が生じたことになります。これが為替差益です。
しかし実際には更に利益が生まれているのです。
それがもう一つの利益であるスワップです。
正式名称はスワップポイントと言い、2種類の通貨の金利差から生じます。
外国為替取引を行うと2営業日後が決済日となり、通貨の交換(受け渡し)が行われます。
その交換日を延長して通貨を保有し続けると、保有期間に応じて通貨同士の金利差を調整するため、差額の受け払いが行われます。これがスワップなのです。
つまり取引した通貨ペアを長く保有するほどスワップが貯まっていく仕組みです。
ところで「通貨の金利差」と聞いて、ぴんと来た方も多いことでしょう。
そうです。日本は現在世界でも類をみない超低金利を長年続けています。
つまり、殆どの海外通貨と日本円の間には金利に大きな隔たりがあり、円を売って高い金利の海外通貨を買うと毎日スワップが入ってくるのです。
「利息のようなものなのかな?」
とお思いの方もいらっしゃるでしょうが、スワップは利息のように約束された利率ではなくてあくまでも市場の流動性に合わせて変動するので、しっかりしたFX会社は自社ホームページ上などで、スワップカレンダーを載せています。
また、週末は市場が休みになるので土日の分のスワップは平日に3日分付与されることが習慣になっています。
次の記事からスワップについて順次解説していきますが、それでは、スワップがどのくらい驚異的に元本を増やしていくかを記しておきます。
1ユーロが115円の時に円を売って1万ユーロを買ったとします。
スワップは一日80円(2008年10月末の平均的な金額)として計算します。
1万ユーロは115万円、安全を考慮してレバレッジを2倍と決めました。つまり115万円の2分の一である57万5,000円を証拠金として預けて取引を開始します。
一年後には57万5,000円の投資に対してスワップが29,200円付与されています(スワップが変わらないとして計算)。利息でいえばなんと5パーセント。
このような高金利の金融商品で、なおかつ手数料が格安というのはFX以外にはほぼ皆無なのではないでしょうか?
1年後にユーロの為替レートが上昇していれば為替差益、下降していれば為替差損が発生しますが、スワップを貯めることを目的に決済せずに保有し続ければ、為替差損は含み損という形ですので実際に口座から引かれるわけではありません。
もちろんFXの取引は貯金ではなく投資ですから十分研究してから取引をするべきです。
次の記事からスワップ運用のメリットと注意点を取り上げていく予定です。
スワップ貯蓄は、気をつけて行えば決して危険な投資ではありません。
しかし投資ですからやみくもに始めるのではなく、まず投資の基本を知ることが大事です。ご自分の資産を守るためにしっかりスワップについて理解してからFXを始めれば、いつトンネルから抜け出せるかわからない超低金利時代の強い味方となってくれるでしょう。
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